国境を越えた狼たち

「国境を越えた狼たち」
ロバート・E・ハワード短編小説
アメリカ合衆国
言語英語
ジャンルファンタジー
出版物
掲載誌コナン・ザ・ウサーパー
出版の種類アンソロジー
出版社ランサーブックス
メディアタイプ印刷(ペーパーバック
発行日1967
シリーズコナン・ザ・バーバリアン

国境を越えた狼たち』は、アメリカの作家ロバート・E・ハワードによるコナン・シリーズの原典の一つで、1930年代に書き始められたが、ハワードの生前には完成・出版されなかった。コナンの「ハイボリア時代」を舞台とし、コナンの生前にも関わらず、コナンは登場せず、単に言及されるのみという、正典の中では周縁的な物語である。この物語はL・スプレーグ・ド・キャンプによって完成され、その形で初めて短編集『簒奪者コナン』(1967年)に収録された。その後、原典版が短編集『コナン・クロニクルズ 第2巻 ドラゴンの刻』ゴランツ社、2001年)と『征服の剣コナン』(デル・レイ社、2005年)に収録されている。

あらすじ

コナンがアキロニアを征服した時代を舞台とする序文と物語は、コナンとヌメディデス王の軍勢が続く戦いを描いている。しかし、ピクト族は好機を見出す。国境警備隊員のゴルト・ハガーの息子が語る物語は、シャーマンのテナヨガとアキロニアの貴族ヴァレリアン卿が執り行うピクト族の秘密の儀式を目撃するというもの。ゴルトはションダラ村近くのクワニヤラ砦へ赴き、そこでハコン(砦の司令官の弟)に秘密の伝言を伝え、コナン軍の動向を報じ、ヴァレリアン卿の裏切りを知る。ヴァレリアンは逮捕・拘留されるが、投獄を逃れピクト族の荒野へと逃亡する。

ゴルトは巨大猿との遭遇から逃れ、ヴァレリアンを追って近くの小屋へ行き、そこで貴族とテナヨガの会談を偵察する。ピクト人4部族の長たちは協力し、沼地の魔法使いに相談する計画を立てる。ゴルト、ハコン、そして彼らのレンジャーたちは小屋を襲撃し、火を放つが、ヴァレリアンはテナヨガと手下数名と共に脱出する。ここで、元の断片は終わる。

二人のレンジャーは、虐殺から逃れた者たちを沼地まで追跡するが、すぐに捕らえられる。部族はまずションダラを襲撃することに合意し、捕虜を火あぶりにしたまま急いで立ち去る。ゴールトは縛めを逃れ、魔法使いを殺害する。二人はピクト人の襲撃を阻止する間一髪のところで間に合い、英雄として称えられる。

物語の雰囲気はアメリカ開拓時代を彷彿とさせ、プロットも容易に当時の環境に移植可能だっただろう。アキロニア人入植者を初期アメリカ人、ピクト人をインディアンとして描いたのだ。実際、ハワードはコナンの前作『トラニコスの宝』で、同じピクト人を舞台とする同様の改変を成し遂げた。出版社が見つからなかったため、彼は物語をアメリカの歴史的背景へと移したのだ。

適応

この物語は最初にロイ・トーマスアーニー・チャンによってSavage Sword of Conan #59で脚色され[ 1 ]、その後2005年から2006年にかけてティモシー・トルーマントーマス・ジョレロによってダークホースコミックスで脚色された。

参考文献

  1. ^コナンの野蛮な剣 #59 (comicvine.com 内)