ニューヨーク、マンハッタンのミッドタウンに位置するホテル・エディソン。その内部には、かつてブロードウェイの演劇シーンを彩ったエディソン劇場(Edison Theatre)が存在していました。この空間は、単なる劇場としてだけでなく、ホテルのボールルーム(大宴会場)としての役割を併せ持つという、非常にユニークな変遷を辿った場所です。

主要な事実(Key Facts)

  • 所在地: ニューヨーク市ウェスト47丁目240番地(ホテル・エディソン内)
  • 最大収容人数: 541名
  • 劇場の運用期間: 1950年5月31日〜1991年2月24日
  • 代表作: 13年間にわたり上演された『Oh! Calcutta!』
  • 現在の用途: ホテルのボールルームとして復元

ボールルームから劇場へ:空間の変遷

この施設はもともと1931年にホテル・エディソンのボールルームとして誕生しました。その後、1950年5月31日にジョージ・ケリー作『The Show Off』の復活上演とともにアリーナ劇場(Arena Theatre)としてオープンし、本格的に演劇の場となりました。

しかし、その後の歩みは波乱に満ちていました。オープンからわずか1年後には再びホテルのボールルームへと戻され、1970年代初頭までその状態が続きました。その後、再び劇場へと改装され、ブロードウェイの舞台として再始動することになります。

伝説的な公演と多様な演目

エディソン劇場を語る上で欠かせないのが、1976年9月24日に開幕した『Oh! Calcutta!』です。この作品は驚異的な人気を博し、13年という長期にわたって上演され、総公演回数は5,959回に達しました。

また、同劇場では以下のような多様な作品が上演され、文化的な多様性を提示していました。

  • 『Don't Bother Me, I Can't Cope』
  • 『Me and Bessie』
  • 『Sizwe Banzi is Dead』
  • 『The Island』
  • 『Love Letters』

劇場の終焉とアールデコの復活

劇場の歴史に幕を閉じたのは1991年2月24日のことでした。最後を飾ったのは、クレズマー(東欧ユダヤ伝統音楽)を祝うミュージカル・レビュー『Those Were the Days』です。この作品に出演したブルース・アドラーは、トニー賞のミュージカル助演男優賞にノミネートされるなど、高い評価を得ました。

1991年、当時のゼネラルマネージャーであったマリア・ディディアにより、施設はホテル・エディソンのオーナーへと返還されました。その後、客席などの劇場設備はすべて撤去され、本来のアールデコ様式(1920〜30年代に流行した直線的で装飾的なデザイン)のボールルームへと復元されました。

エディソン劇場の概要まとめ

エディソン劇場の基本データ
項目 詳細
住所 240 West 47th Street, New York City
所有者 ホテル・エディソン
収容人数 541席
劇場としての閉館日 1991年2月24日
現在の形態 エディソン・ボールルーム

よくある質問(FAQ)

エディソン劇場は現在も観劇できますか?

いいえ、現在は劇場としては運営されていません。1991年に客席が撤去され、ホテル・エディソンのボールルーム(宴会場)に戻されています。

この劇場で最も成功した作品は何ですか?

『Oh! Calcutta!』です。1976年から13年間にわたり上演され、5,959回という膨大な公演回数を記録しました。

劇場の場所はどこにありましたか?

ニューヨーク市マンハッタンのミッドタウン、ウェスト47丁目240番地にあるホテル・エディソンの中に位置していました。

劇場が閉館した理由は何ですか?

具体的な閉館理由は明記されていませんが、1991年に運営管理者がホテルオーナーに施設を返還し、元のボールルームの構成に復元することが決定したためです。

最後に上演された作品は何でしたか?

クレズマー音楽をテーマにしたミュージカル・レビュー『Those Were the Days』が最後の公演となりました。