The Grand E.M. Skinner Concert Organ
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シンシナティ・ミュージアムセンター歴史的ターミナルに息づく文化の殿堂

オハイオ州シンシナティのクイーンズゲート地区に位置するシンシナティ・ミュージアムセンターは、単なる博物館ではありません。ここは、かつての鉄道の要衝であった「シンシナティ・ユニオン・ターミナル」という壮大なアールデコ様式の建築物を再利用した、複合的な文化施設です。歴史、科学、芸術、そして教育が一つに融合し、年間180万人(2019年時点)もの人々を惹きつける地域のランドマークとなっています。

主要なハイライト(Key Facts)

  • 複合施設: 5つの主要組織(歴史博物館、自然史・科学博物館、子供博物館、図書館、ホロコーストセンター)が集結。
  • 膨大なコレクション: 4万点の歴史的遺物と1,500点の美術品を所蔵。
  • 希少な展示: 世界で唯一公開されているトルボサウルスの骨格標本を保有。
  • 建築的価値: フェルハイマー&ワグナー設計の歴史的ターミナルを全面改装して運営。
  • 文化イベント: 鉄道の黄金時代を再現する「1940年代デー」を毎年開催。

多様な学びを提供する施設構成

このセンターは、異なる専門性を持つ複数の機関が共存することで、訪れる人々に多角的な視点を提供しています。主な構成施設は以下の通りです。

  • シンシナティ歴史博物館: 地域の歩みを辿る展示。
  • 自然史・科学博物館: 地球の歴史と科学的発見を提示。
  • デューク・エナジー子供博物館: 体験型の学習空間。
  • ナンシー&デビッド・ウルフ・ホロコースト・ヒューマニティセンター 人道主義と歴史的教訓を伝える施設。
  • ロバート・D・リンドナー・ファミリー・オムニマックス・シアター: 没入感のある巨大スクリーンシアター。
  • シンシナティ歴史図書館およびアーカイブ: 貴重な資料の保存と研究。

自然史・科学博物館の注目展示

特に人気が高いのが「恐竜ホール」です。ここではガレアモプスやダスプレトサウルスの骨格が展示されていますが、中でも注目は2018年に導入されたトルボサウルスの骨格です。この標本は保存率が55%と、同属の中で最も完全な状態で、世界で唯一一般公開されている貴重な個体です。

また、ケンタッキー州にある世界最長の洞窟システム「マンモスケーブ国立公園」を模した再現展示「ザ・ケイブ(The Cave)」も見逃せません。ガンナイト(吹き付けコンクリート)を用いて熟練の職人が造形したこの展示は、全長500フィート(約152メートル)に及び、地下河川や高さ40フィートの垂直洞など、2層構造のリアルな洞窟体験を提供しています。

ユニオン・ターミナルの再生と歴史

もともとこの場所は鉄道駅でしたが、1980年代に歴史協会と自然史博物館がより広いスペースを求めていたことから、ターミナルの転用計画が持ち上がりました。1986年には住民投票により3,300万ドルの資金調達が承認され、元市長のジェリー・スプリンガー氏らの尽力によって、地下駐車場やバス乗り場などの空間が展示エリアへと劇的に生まれ変わりました。

1990年11月10日に正式にオープンし、その後1995年に現在の「シンシナティ・ミュージアムセンター」として統合されました。2016年から2018年にかけては、水害によるダメージへの対応を含め、2億2,800万ドルを投じた大規模な全面改修が行われ、建物のオリジナルな意匠がさらに復元されました。

また、施設内には音楽的な至宝であるグランド E.M.スキナー コンサートオルガンが設置されています。これは1929年製の2つの異なる楽器(Opus 660とOpus 726)を統合したもので、かつての切符売り場跡などの隠れた空間から壮大な音が響き渡る設計となっています。

The Grand E.M. Skinner Concert Organ

文化的な交流とイベント

センターは地域のコミュニティ拠点としても機能しています。毎年8月の第2週末に開催される「1940年代デー」は、ターミナルの旅客輸送がピークに達した第二次世界大戦時代をテーマにした祭典で、クラシックカーの展示やスウィングダンスで賑わいます。

また、政治的な重要拠点としても利用されており、ドワイト・アイゼンハワー、ハリー・S・トルーマン、フランクリン・D・ルーズベルトといった歴代大統領や、バラク・オバマ、ジョー・バイデンなどの政治指導者が演説や訪問を行ってきた歴史があります。

施設概要まとめ

シンシナティ・ミュージアムセンター 基本情報
項目 詳細
設立 1995年1月(施設としての統合)
所在地 オハイオ州シンシナティ ウェスタン・アベニュー1301
建築設計 フェルハイマー&ワグナー
所蔵品数 歴史的オブジェクト40,000点、美術品1,500点
認定 アメリカ博物館協会 (AAM)
アクセス SORTA ルート49 / 敷地内駐車場あり

Frequently Asked Questions

どのような種類の博物館が含まれていますか?

歴史、自然史、科学、子供向け、そしてホロコーストと人道主義に特化したセンターの5つの主要な組織が含まれています。また、巨大スクリーンを備えたオムニマックス・シアターや歴史図書館も併設されています。

トルボサウルスの展示がなぜ特別なのですか?

展示されているトルボサウルスの骨格は、保存率が55%とこの属の中で最も完全な標本であり、世界で唯一一般に公開されているため、非常に希少価値が高いとされています。

「1940年代デー」とはどのようなイベントですか?

ユニオン・ターミナルの利用者が最も多かった1940年代を祝う年次イベントです。ヴィンテージ衣装コンテスト、ビッグバンド音楽、スウィングダンス、クラシックカーショーなどが開催されます。

建物の歴史的な背景は?

もともとはシンシナティ・ユニオン・ターミナルという鉄道駅でした。1980年代に保存と転用の計画が進み、大規模な改修を経て、現在は博物館複合施設として利用されています。

施設内で利用できる食事やショップはありますか?

はい。メインコンコースには「Cup and Pint」や「Nourish 513」などの飲食店があり、また人気の「Graeter's」が展開するルックウッド・ティールームなども営業しています。

References

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