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ミネソタ・スター・トリビューン北部の声を届ける地域最大級の新聞社

アメリカ・ミネソタ州のニュースを牽引するミネソタ・スター・トリビューン(The Minnesota Star Tribune)は、ミネアポリスに本拠を置く州内最大の日刊紙です。単なるニュース提供媒体にとどまらず、「北部の心と声」として、ツインシティーズ(ミネアポリスとセントポール)およびアッパーミッドウェスト地域に深く根ざした報道を展開しています。

かつては印刷部数において全米第7位に数えられたこともある同紙は、激動の所有権変遷や業界全体のデジタルシフトという荒波を乗り越え、現在はデジタル購読者の拡大と地域密着型のジャーナリズムの両立を目指しています。

主要ファクト(Key Facts)

  • 設立: 1867年(ミネアポリス・トリビューンとして)および1920年(ミネアポリス・デイリー・スターとして)
  • 現在の所有者: グレン・テイラー(Star Tribune Media Company LLC)
  • 配信規模: デジタル購読者 約11万人、平均印刷部数 約6.4万人
  • 実績: 合計6回のピューリッツァー賞受賞(合併前後合わせて)
  • 拠点: ミネソタ州ミネアポリス(カペラ・タワー内)

歴史的変遷:二つの新聞から一つの巨頭へ

黎明期と競争の時代

同紙のルーツは、1867年5月25日に創刊された「ミネアポリス・トリビューン」に遡ります。当初は共和党の結束を目的として設立されました。その後、1891年にウィリアム・J・マーフィーが買収したことで、印刷設備の近代化や写真の導入など、技術的な革新が進みました。

一方、1920年には農民主導の政治的背景を持つ「ミネアポリス・デイリー・スター」が創刊されます。当初は政治色が強く広告主の獲得に苦戦しましたが、後に政治的中立へと舵を切りました。

カウルズ家による統合と黄金期

1930年代から40年代にかけて、アイオワ州のメディア王であるカウルズ家がこれらの新聞社を次々と買収しました。ジョン・カウルズ・シニアの指揮下で、朝刊のトリビューンと夕刊のスターという体制が確立され、市内最大の発行部数を誇るようになります。

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1982年には、夕刊紙の需要減少という業界全体の傾向を受け、両紙は統合して「ミネアポリス・スター・アンド・トリビューン」となりました。その後、1987年に現在の「スター・トリビューン」へと名称が簡略化されました。

所有権の激変と現代の挑戦

1998年、カウルズ家はマクラッチー社に同社を14億ドルで売却し、60年以上にわたる家族経営に終止符を打ちました。しかし、その後の所有権はプライベート・エクイティ・ファンドへの売却や、2009年の連邦破産法第11章(チャプター11)による破産保護申請など、非常に不安定な時期を経験します。

転機となったのは2014年です。地元ミネソタ州の億万長者であり、元州上院議員のグレン・テイラー氏が買収しました。テイラー氏は、政治的な偏りをなくし、あらゆる問題に対して双方の視点から正確に報じる方針を掲げました。

デジタル時代への適応と組織再編

2020年代に入り、同紙は深刻な広告収入の減少とパンデミックの影響に直面しました。2025年には印刷工場の売却と人員削減を発表し、印刷業務をアイオワ州へアウトソーシングすることを決定しています。一方で、2026年にはウェブサイトのトラフィックが倍増し、デジタル購読率が急上昇するなど、オンラインメディアとしての成長を遂げています。

拠点とインフラの変遷

長年、同紙はミネアポリスのダウンタウンにある歴史的な本社ビルを使用してきました。しかし、近隣のU.S.バンク・スタジアム周辺の開発に伴い、2015年までにカペラ・タワー内の新オフィスへ移転しました。

Aerial photo of long, low office building

また、自社印刷工場「ヘリテージ・センター」では、ライバル紙であるセントポール・パイオニア・プレスやUSA Todayの地域版の印刷を請け負うなど、インフラ面での業界内連携も行っています。

基本データまとめ

スター・トリビューンの概要
項目 詳細
正式名称 The Minnesota Star Tribune
発行形態 ブロードシート(日刊紙)
主要役職者 発行人:スティーブ・グローブ / 編集長:キャスリーン・ヘネシー
デジタル戦略 2011年にペイウォール(有料壁)を導入
受賞歴 ピューリッツァー賞を計6回受賞

よくある質問(FAQ)

スター・トリビューンはどのようにして誕生しましたか?

1867年創刊の「ミネアポリス・トリビューン」と1920年創刊の「ミネアポリス・デイリー・スター」という2つの異なる新聞社が、カウルズ家による買収を経て、最終的に1982年に合併して誕生しました。

現在の所有者は誰ですか?

2014年に買収した、元ミネソタ州上院議員でNBAミネソタ・ティンバーウルブズのオーナーでもあるグレン・テイラー氏が所有しています。

ピューリッツァー賞の受賞実績はありますか?

はい。合併前の各紙で3回、合併後のスター・トリビューンとしてさらに3回、合計6回のピューリッツァー賞を受賞しており、高い報道品質を維持しています。

デジタル化への対応はどうなっていますか?

1995年にオンライン展開を開始し、2011年には有料購読モデル(ペイウォール)を導入しました。近年ではウェブトラフィックが大幅に増加しており、デジタル購読者の拡大に注力しています。

印刷体制に変更はありましたか?

2025年にミネアポリスの印刷工場を売却し、アイオワ州の工場へ外注することを決定しました。これはコスト削減と効率化を目的とした戦略的な変更です。

References

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