← ホームへ戻る

ロサンゼルス・ウィルシャー&ウェストレイク地区の歴史文化記念物ガイド

カリフォルニア州ロサンゼルスの中心部に位置するウィルシャーおよびウェストレイク周辺エリアは、都市の成長と多様な建築様式が交差する歴史的な宝庫です。この地域には、ロサンゼルス文化遺産委員会によって、その建築的価値、歴史的重要性、あるいは文化的な意義が認められた歴史文化記念物(HCM: Historic-Cultural Monuments)が142件以上指定されています。

これらの記念物は、単なる古い建物ではなく、かつての豪華な百貨店から、地域のコミュニティを支えた教会、そして著名な建築家による邸宅まで、ロサンゼルスの発展を物語る生きた証人といえます。

主要な事実(Key Facts)

  • 指定数: ウィルシャー、ウェストレイクおよび近隣エリアに142件以上のHCMが存在する。
  • 選定基準: 建築様式、歴史的背景、文化的価値に基づいてロサンゼルス文化遺産委員会が指定。
  • 多様な様式: アールデコ、クイーン・アン様式、ゴシック・リバイバル、ストリームライン・モダンなど多岐にわたる。
  • 保存状態: 多くの建物が現存する一方、一部は取り壊されており、都市開発と保存の葛藤が見られる。

エリアを彩る代表的な建築遺産

アールデコと近代建築の象徴

この地域のランドマークとして外せないのが、1929年に完成したバロックス・ウィルシャー・ビルディングです。かつての高級百貨店であり、高さ約73メートルの塔を持つアールデコ様式の傑作として知られています。また、1930年代にパラマウント・ピクチャーズによって建設されたレイブンズウッド・アパートメンツも、同様式を代表する建築物です。

さらに、1935年のカメラのデザインに着想を得たストリームライン・モダン(流線型近代建築)の店構えを持つダークルームのファサードなど、時代の先端を走ったデザインが随所に残っています。

歴史的な邸宅と住宅街

ピコ・ユニオン地区のアルバラード・テラス歴史地区には、1900年代初頭に建てられた豪華な邸宅が集中しています。例えば、1901年にジョン・パーキンソンによって設計されたゴシック・リバイバル様式のスザナ・マチャド・ベルナール邸などが挙げられます。また、1889年築のクイーン・アン様式であるルイス邸など、ヴィクトリア時代の面影を残す建物も点在しています。

宗教施設と公共建築

文化的な多様性を象徴するのが、ロサンゼルス最古のユダヤ教シナゴーグであるウィルシャー・ブールバード・テンプルです。1929年から街の象徴となっているビザンチン様式のドームが特徴です。また、1920年代に建設されたフェリペ・デ・ネベ分館図書館は、ロサンゼルスの創設に関わったスペイン総督の名を冠しており、地域の知的拠点としての歴史を伝えています。

歴史文化記念物の概要まとめ

ウィルシャー&ウェストレイク地区の主要記念物例
名称 指定年 地区 特徴・備考
バロックス・ウィルシャー・ビルディング 1968年 ミッドシティ アールデコ様式の元高級百貨店
ウィルシャー・ブールバード・テンプル 1973年 ミッドシティ 最古のシナゴーグ、ビザンチン様式ドーム
ルイス邸 1966年 ウェストレイク 1889年築のクイーン・アン様式住宅
スザナ・マチャド・ベルナール邸 1979年 ウェストレイク 1901年築のゴシック・リバイバル邸宅
ファームズ・マーケット 1991年 フェアファックス 地域の伝統的な市場

その他の歴史的価値のある地点

市指定のHCM以外にも、州や国レベルで認められた重要な地点が存在します。自然史的に極めて重要なラ・ブレア・タール・ピッツ(天然タール坑)や、ミッドシティのウィルトン歴史地区ピコ・ユニオンアルバラード・テラス歴史地区などが含まれます。これらは個別の建物だけでなく、街区全体の景観や歴史的文脈が評価されています。

Frequently Asked Questions

歴史文化記念物(HCM)とは何ですか?

ロサンゼルス文化遺産委員会が、建築的、歴史的、または文化的な価値が高いと判断し、保存に値すると指定した建物や場所のことです。

このエリアで最も古い建築物はどれですか?

リストに含まれる中では、1889年に建てられたルイス邸(Lewis House)が非常に古い例の一つとして挙げられます。

アールデコ様式の建物はどこで見られますか?

バロックス・ウィルシャー・ビルディングやレイブンズウッド・アパートメンツなどが、この地域におけるアールデコ建築の代表例です。

すべての指定記念物は現在も見学できますか?

いいえ。残念ながら、マッキンリー・マンションやパシフィック・オーディトリアムの西側ファサードのように、指定後に取り壊されたケースも存在します。

ピコ・ユニオン地区にはどのような特徴がありますか?

アルバラード・テラス歴史地区を中心に、1900年代初頭の保存状態の良い豪華な邸宅が多く集まっているのが特徴です。

References

  1. Numbers in 1–999 series are L.A. Historic-Cultural Monuments; CHL numbers are state-designated sites; 2000 series denote LAHCM assigned numbers for federally designated sites. Blue colors represent higher designations as National Historic Landmarks and/or listing on the National Register of Historic Places; yellow represents sites that are L.A. Historic-Cultural Monuments without a higher designation. No color represents information is unavailable or the monument has been delisted. To resort on this column, refresh your browser.
  2. Department of City Planning. "Designated Historic-Cultural Monuments". City of Los Angeles. Archived from the original on June 9, 2010. Retrieved June 15, 2010.
  3. Various sources cited in articles, retrieved on various dates.
  4. "No. 39 - Lewis House".
  5. Ryan Torok, "Finding holy ground in Pico-Union", , February 6, 2013.
  6. "First Congregational Church of Los Angeles | Music". Archived from the original on October 19, 2010. Retrieved October 9, 2010.
  7. Office of Historic Resources Newsletter, October 2008[].
  8. Office of Historic Resources, Newsletter, April 2009 Archived April 6, 2010, at the .
  9. Office of Historic Resources, Newsletter, July 2009 Archived May 26, 2010, at the .
  10. Office of Historic Resources, Newsletter, October 2009 Archived April 6, 2010, at the .