← ホームへ戻る

亜火山岩の特性と分類地殻浅部で形成される火成岩の正体

地球の内部で溶けた岩石(マグマ)が冷えて固まった火成岩は、その形成される場所によって異なる性質を持ちます。一般的に、地表に出た「火山岩」と、地下深くでゆっくり冷えた「深成岩」が知られていますが、その中間に位置するのが亜火山岩(hypabyssal rock)です。地殻の浅い部分で形成されるこの岩石は、火山岩と深成岩の両方の特徴を併せ持っています。

亜火山岩の定義と形成プロセス

亜火山岩とは、地表から概ね2km未満の浅い深度で貫入し、固まった火成岩のことを指します。この深度は、完全に地表へ噴出する火山活動と、数km以上の深部でゆっくりと結晶化する深成活動の中間にあたります。

冷却速度が火山岩よりは遅く、深成岩よりは速いため、結晶の大きさは中程度になります。また、大きな結晶と小さな結晶が混在する斑状組織(porphyritic texture)が見られることが多いのが大きな特徴です。

主要な亜火山岩の種類と化学組成

亜火山岩には、含まれる二酸化ケイ素(SiO2)の量に応じて、さまざまな種類が存在します。代表的なものに、苦鉄質なダイアベース(ドレライト)や、珪長質な微花崗岩などがあります。また、石英ドレライトやポルフィリー(斑岩)もこのカテゴリーに含まれます。

これらの岩石は、地質構造においてはダイク(岩脈)やシル(岩床)、あるいはコーンシートといった形態で現れることが一般的です。

化学組成による火成岩の分類比較
化学組成(SiO2含有量) 火山岩(噴出) 亜火山岩(浅部貫入) 深成岩(深部貫入)
超苦鉄質 (<45%) コマタイアイト キンバーライト かんらん岩
苦鉄質 (45–52%) 玄武岩 ダイアベース(ドレライト) 斑れい岩
中性 (52–63%) 安山岩 微閃緑岩 閃緑岩
珪長質 (>63%) 流紋岩 微花崗岩 花崗岩

Key Facts

  • 形成深度: 地殻内の深度2km未満で形成される。
  • 結晶サイズ: 火山岩(微細)と深成岩(粗大)の中間的な粒径を持つ。
  • 組織的特徴: 斑状組織(大小異なる結晶の混在)が頻繁に見られる。
  • 代表例: ダイアベース、微花崗岩、ポルフィリー、石英ドレライトなどが挙げられる。

Frequently Asked Questions

亜火山岩と火山岩の決定的な違いは何ですか?

最大の違いは「固まった場所」です。火山岩は地表に噴出した後に急冷されますが、亜火山岩は地表下(2km未満)で貫入し、火山岩よりは緩やかに、深成岩よりは速く冷却されます。

「斑状組織」とはどのような状態を指しますか?

大きな結晶(斑晶)の周りに、非常に細かい結晶やガラス質(石基)が詰まっている組織のことです。これは、マグマが段階的に冷却速度を変えて固まったことを示しています。

ダイアベースとドレライトは違う岩石ですか?

いいえ、基本的に同じ岩石を指します。地域や学術的な慣習によって呼び方が異なりますが、どちらも苦鉄質の亜火山岩に分類されます。

亜火山岩はどのような地質構造で見つかりますか?

主に岩脈(ダイク)や岩床(シル)といった、既存の地層にマグマが割り込んで固まった貫入岩体として発見されます。

References

  1. "7 Plutons and Plutonic Rocks – Open Petrology". Retrieved 2023-05-15.
  2. "Examples of rocks with different names". . Retrieved 12 June 2015.
  3. "Igneous rock types". . Retrieved 14 June 2015.