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Kirkus Reviews出版業界を牽引する米国の権威ある書評誌

出版される前の書籍をいち早く評価し、読者や業界に提示するKirkus Reviewsカーカス・レビュー)は、米国ニューヨークに拠点を置く世界的に著名な書評誌です。1933年の創刊以来、その鋭い批評眼で数多くの書籍を分析し、出版市場における重要な指標としての役割を果たしてきました。

本誌の最大の特徴は、出版前の「ゲラ(校正刷り)」段階でレビューを行う点にあります。年間1万冊を超える膨大な数のタイトルを精査し、毎月1日と15日の月2回、定期的に情報を発信しています。

Key Facts

  • 創刊: 1933年1月、バージニア・カーカスによって設立
  • 拠点: 米国ニューヨーク市(運営:Kirkus Media, LLC)
  • レビュー数: 年間10,000冊以上のタイトルをプレビュー
  • 主要な賞: フィクション、ノンフィクション、児童書を対象とした「Kirkus Prize」を主催
  • 発行頻度: 月2回(月初および15日)

誌面の歴史と変遷

本誌のルーツは、創業者バージニア・カーカスのキャリアにあります。彼女は1926年にHarper and Brothers社で児童書部門を立ち上げましたが、世界恐慌の影響で1932年に同部門が閉鎖されました。この出来事を機に、彼女は独立して独自の書評サービスを開始しました。

当初はわずか20冊ほどのゲラを扱う小規模なサービスでしたが、数十年を経て、毎週数百冊の書籍が届き、そのうち約100冊をレビューする巨大な組織へと成長しました。誌名も時代に合わせて変遷し、「Bulletin by Kirkus' Bookshop Service」から始まり、1969年に現在の「Kirkus Reviews」となりました。

また、1985年に就任した編集者のアン・ラーセンは、レビューの形式やスタイルを刷新し、より簡潔で正確、かつインパクトのある記述へと改善させ、現代の書評スタイルを確立させました。

所有権の変遷と運営体制

Kirkus Reviewsの所有権は、時代とともに複数の企業や個人を渡り歩いてきました。1970年にThe New York Review of Booksへ売却された後、バーバラ・ベイダーとジョシュ・ルビンス、そしてジェームズ・B・コバック、デビッド・ルブレトンへと引き継がれました。

1999年にはオランダの出版社VNU傘下のBPI Communicationsが買収しましたが、2009年末に一度は事業停止が発表されました。しかし、2010年2月に実業家のハーバート・サイモンが買収し、「Kirkus Media」として再出発。業界のベテランであるマーク・ウィンケルマンをパブリッシャーに迎え、現在の体制へと至っています。

レビュー制度と評価基準

本誌では、伝統的に無償のレビュープログラムを運用しており、金銭的な対価を伴わずに客観的な評価を行っています。一方で、独立系出版(インディーズ)の著者が利用できる有料プログラムも提供しています。

このインディーズ向けプログラムでは、著者がレビューを「購入」することは可能ですが、レビューの内容を修正したり、評価に影響を与えたりすることは一切禁じられています。また、ウェブサイトへの掲載可否は著者が選択でき、雑誌やメールマガジンへの掲載は編集者の判断に委ねられています。

権威ある賞の創設

2014年からは、フィクション、ノンフィクション、および若年層向け文学の各分野で、それぞれ5万ドルの賞金を授与する「Kirkus Prize」を開始しました。

さらに、独立系出版の著者を支援するため、2026年には新たに8つのカテゴリー(歴史・伝記、回想録、純文学、ミステリー・スリラー、SF・ファンタジー、ロマンス、絵本、児童文学)に分かれた「Kirkus Indie Awards」を設立し、多様な才能の発掘に努めています。

Kirkus Reviews 基本情報まとめ
項目 詳細
創設年 1933年
創設者 バージニア・カーカス
本社所在地 米国ニューヨーク市
年間のレビュー数 10,000冊以上
主要賞 Kirkus Prize, Kirkus Indie Awards
ISSN 1948-7428

Frequently Asked Questions

Kirkus Reviewsはどのような本をレビューしていますか?

主に、出版前の書籍を対象としています。フィクション、ノンフィクション、児童書など幅広いジャンルを扱い、年間1万冊以上のタイトルをプレビューしています。

有料のインディーズプログラムを利用すれば、良いレビューを書いてもらえますか?

いいえ。著者がレビューを依頼・購入することはできますが、レビューの内容を操作したり、肯定的な評価を保証させたりすることはできません。編集の独立性は厳格に保たれています。

Kirkus Prizeとはどのような賞ですか?

2014年に創設された賞で、フィクション、ノンフィクション、若年層向け文学の3部門において、それぞれ5万ドルの賞金が授与される権威ある賞です。

Kirkus Indie Awardsの対象カテゴリーは何ですか?

歴史・伝記、回想録、純文学、ミステリー・スリラー、SF・ファンタジー、ロマンス、絵本、児童文学の全8カテゴリーが対象となっています。

雑誌はいつ発行されますか?

毎月1日と15日の月2回、定期的に発行されています。

References

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  2. "Contact Us". Kirkus Reviews. Retrieved January 22, 2016.
  3. "Kirkus Reviews History". Kirkus Reviews. Retrieved November 15, 2012.
  4. Marcus, Leonard S. (2008). Minders of Make-Believe. Boston: Houghton Mifflin. pp. 104, 111.  .
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  9. Rich, Motoko (February 10, 2010). "Kirkus Gets a New Owner – From the N.B.A." . Retrieved March 22, 2012.
  10. "I'm not self-published, but my book did not get reviewed by Kirkus prior to publication. May I purchase a review through the Indie program?". Kirkus Reviews. Retrieved August 5, 2021.