This picture distinguishes the larger Type IX in the background with its double hull and wide upper deck, from the smaller Type VII in the foreground with its saddle tanks.
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Type IX Uボート大洋を駆けたドイツ海軍の大型潜水艦

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの海軍(Kriegsmarine)が運用したType IX(9型)Uボートは、本国から遠く離れた海域での長期作戦を目的として設計された大型の遠洋潜水艦です。先行したType Iなどの設計を基に、より高い航続距離と攻撃力を備えたこの艦級は、大西洋のみならず、インド洋やアメリカ東海岸にまでその脅威を広げました。

Type IXは、運用目的や技術的な改良に応じて多くのサブタイプに分かれており、船体の大型化による燃料積載量の増加や、エンジンの変更による高速化・省燃費化が図られました。これにより、単独での長距離哨戒や、集団で攻撃を行う「ウルフパック(狼群)」戦術の両方に対応することが可能となりました。

This picture distinguishes the larger Type IX in the background with its double hull and wide upper deck, from the smaller Type VII in the foreground with its saddle tanks.

Key Facts

  • 設計目的:本国からの支援なしに遠方海域で活動できる遠洋潜水艦。
  • 運用実績:1938年から1945年の間に計194隻が就役。
  • 作戦範囲:アメリカ東海岸、南大西洋、西アフリカ、さらにはインド洋まで到達。
  • 主要兵装:6本の魚雷発射管(前4、後2)と最大22本の魚雷を搭載。
  • 現存艦:U-505(シカゴ)とU-534(バーケンヘッド)の2隻が保存されている。

設計の進化とサブタイプ

Type IXの設計思想は、1935年の英独海軍協定による制限の中で、地中海などの遠方海域で活動可能な750トン級の潜水艦を構築することから始まりました。その後、ニーズに合わせて以下のような派生型が展開されました。

航続距離の拡大(IXA、IXB、IXC、IXC/40)

初期のType IXAから始まり、Type IXBType IXC、そして改良型のType IXC/40へと進化しました。これらの主な変更点は外殻(アウターハル)の拡大であり、これにより燃料タンクの容量を増やし、より遠い海域まで到達できるようになりました。特にIXC/40は航続距離がさらに向上し、多くの隻数が建造されました。

特殊性能の追求(IXD1、IXD2、IXD/42)

さらに大型化したType IXDシリーズは、圧力 hull(耐圧殻)自体を延長し、追加のエンジンを搭載しました。Type IXD1は高速性能を追求しましたが、エンジンの冷却不足や排煙の問題から、後に輸送潜水艦へと改造されました。一方、Type IXD2およびIXD/42は、経済的な巡航用エンジンを搭載することで、初期型のIXAの約3倍という驚異的な航続距離を実現しました。

武装と運用能力

Type IXは強力な攻撃力を備えていました。標準的な魚雷攻撃に加え、魚雷発射管から射出可能な機雷(TMA、TMB、TMCの各形式)の敷設能力を持っていました。これにより、専用の機雷敷設艦が不足していた時期でも、汎用的な攻撃と封鎖作戦を同時に行うことができました。

甲板砲については、1943年まで10.5cm砲などの強力な火器を搭載していましたが、連合軍の航空戦力が向上したため、以降は甲板砲を撤去し、対空兵装を強化する方向へと変更されました。

戦歴とその後

Type IXは、特にアメリカが参戦した後の「第二の幸福な時間(Second Happy Time)」において、アメリカ東海岸やカリブ海で大きな戦果を上げました。また、ペナン(マレー半島)に拠点を設けた「ムンズーン・グループ」の一翼を担い、インド洋で活動したType IXD2のU-862は、オーストラリア周辺まで到達し、太平洋で唯一の撃沈記録を持つUボートとなりました。

終戦時、多くの艦艇は自沈(レインボー作戦)またはイギリス軍による処分(デッドライト作戦)に遭いましたが、一部は日本海軍に引き渡され、I-501などの名称で運用されました。

The salvaged U-534 at Birkenhead Docks, Merseyside, England.

The Japanese RO-500 ( ex-U-511 )

主要諸元まとめ(Type IXC基準)

Type IXC 潜水艦の基本仕様
項目 仕様
推進方式(水上) MAN M 9 V 40/46 スーパーチャージディーゼルエンジン ×2 (4,400 PS)
推進方式(潜航) SSW 1 GU 345/34 電気モーター ×2 (1,000 PS)
最大速度 水上: 33.7 km/h / 潜航: 14.3 km/h
航続距離(水上 10ノット時) 約 24,910 km
試験潜航深度 230 m
乗員数 48名
兵装 魚雷発射管 6門、魚雷 最大22本

Frequently Asked Questions

Type IXとType VIIの主な違いは何ですか?

Type VIIが中型の汎用潜水艦であったのに対し、Type IXはより大型で、燃料積載量が多く、遠洋での長期作戦に適した設計となっていました。

Type IXD2が非常に長い航続距離を持っていた理由は何ですか?

通常のディーゼルエンジンの他に、経済的な巡航が可能な専用のディーゼル発電機を搭載していたため、燃料消費を抑えて長距離を移動することができました。

戦後に保存されているType IX Uボートはどこで見られますか?

アメリカのシカゴにある科学産業博物館(U-505)と、イギリスのバーケンヘッドにあるウッドサイド・フェリー・ターミナル(U-534)に展示されています。

日本海軍でもType IXが運用されたというのは本当ですか?

はい。終戦時に極東にいたU-181、U-862、U-195の3隻が日本海軍に接収され、それぞれI-501、I-502、I-506として就役しました。

潜航深度の「安全係数」とはどのような意味ですか?

ドイツの設計では、構造上の限界深度(圧壊深度)を設計深度の2.5倍に設定しており、これにより運用上の安全性を確保していました。

References

  1. Showell states that the Type IX submarine was designed as a further development of the .
  2. German U-boat construction used a safety factor of 2.5, which meant that crush diving depth was 2.5 times construction diving depth. Test diving depth used a safety factor of 1.5.
  3. Möller & Brack do not list U-804 as commissioned, but Herzog and Bagnasco do. Blair mentions 2 war patrols for U-804 so this U-boat was commissioned.
  4. Bagnasco counts U-892 - U-894 twice: these three U-boats are listed both as cancelled and as laid down but not commissioned. Herzog has them listed as built.

📸 フォトギャラリー

This picture distinguishes the larger Type IX in the background with its double hull and wide upper deck, from the smaller Type VII in the foreground with its saddle tanks.
The salvaged U-534 at Birkenhead Docks, Merseyside, England.
The Japanese RO-500 ( ex-U-511 )