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America誌イエズス会が発行するカトリックの知的論壇誌

ニューヨークのマンハッタンに拠点を置くAmericaは、アメリカ合衆国のイエズス会(カトリック教会の修道会の一つ)によって発行されている月刊誌です。1909年の創刊以来、カトリックの視点からアメリカの政治や文化、社会情勢を深く考察し、ニュースや論評を提供し続けています。

その編集方針は、カトリックの知的層、特にリベラルな傾向を持つ読者から厚い支持を得ていることで知られています。印刷版だけでなく、デジタルプラットフォームやニュースレターを通じて、現代的なアプローチで信仰と社会の接点を模索しています。

Key Facts

  • 創刊年:1909年
  • 発行元:アメリカ・イエズス会(America Media)
  • 拠点:アメリカ合衆国 ニューヨーク市
  • 発行頻度:月刊(現在は年11回発行)
  • 発行部数:約45,000部
  • 言語:英語

歴史と変遷:週刊誌からデジタル時代へ

America誌は1909年にニューヨークで週刊誌として産声を上げました。長年にわたり、カトリックの知的リーダーシップを担う媒体として成長し、1936年から1944年にかけてはフランシス・X・タルボットが編集長を務めました。

21世紀に入ると、メディア環境の変化に合わせて柔軟な体制へと移行します。2012年には、歴代最年少となるマット・マローンが14代目の編集長に就任しました。彼のリーダーシップの下、2013年にはアントニオ・スパダロと共に教皇フランシスコへの独占インタビューを掲載し、2014年にはローマに特派員を配置して欧州局を開設するなど、グローバルな視点を強化しました。

また、若年層のカトリック信者へリーチするため、2017年にはポッドキャスト番組「Jesuitical」を開始。デジタル戦略を加速させています。

発行形態については、2020年に年28回から14回へ、さらに2022年には年11回(7・8月号を合併号とする)へと変更され、時代のニーズに合わせた最適化が行われています。2022年末には、サム・ソーヤーが15代目の編集長に就任しました。

教義と社会の狭間で:論争の歴史

知的探究心を重視するAmerica誌は、時にバチカンの公式見解と異なる視点を提示し、議論を巻き起こしてきました。特に1998年にトーマス・J・リースが編集長に就任して以降、同誌は同性愛、司祭の独身制、避妊、人工妊娠中絶といったデリケートな問題について、教皇庁の教えとは異なる論評を掲載しました。

この傾向に対し、信仰教義省は内容を審査するための検閲委員会の設置を提案しました。2005年にリース編集長が辞任した際、一部のメディアはバチカンによる圧力があったと報じましたが、誌側およびローマのイエズス会総長府はこれを否定しています。

また、2009年にはドリュー・クリスチャンセン編集長の下で、バラク・オバマ元大統領のノートルダム大学への名誉学位授与を支持しました。中絶権利を支持する政治家への名誉授与に慎重だった全米カトリック司教会議の意向と対立し、大きな議論を呼びました。

誌面概要まとめ

America誌 基本データ
項目 詳細内容
ISSN / OCLC 0002-7049 / 3612717
主なテーマ カトリック教義、アメリカ政治、文化論
編集上の傾向 リベラル寄り、知的・批判的考察
デジタル展開 公式サイト、日刊ニュースレター、ポッドキャスト

Frequently Asked Questions

America誌はどのような立場の雑誌ですか?

イエズス会が発行しており、カトリックの信仰に基づきながらも、リベラルな知的視点から政治や文化を分析する傾向があります。ワシントン・ポスト紙などのメディアからは「カトリックのリベラルな知識人に好まれる誌面」と評されています。

バチカン(教皇庁)との関係はどうなっていますか?

基本的にはカトリックの媒体ですが、過去には同性愛や避妊などの問題で教皇庁の公式見解と異なる意見を掲載し、摩擦が生じたことがあります。しかし、教皇フランシスコへのインタビューを行うなど、密接な関係も維持しています。

現在はどのような形式で読むことができますか?

伝統的な印刷版のほか、公式サイト(www.americamagazine.org)でのオンライン閲覧、日刊のニュースレター、そして若者向けのポッドキャスト「Jesuitical」などでコンテンツを提供しています。

発行頻度はどのように変わりましたか?

創刊時は週刊でしたが、その後月刊へと移行しました。直近では2020年に年14回、2022年には年11回(7・8月号を合併号とする)へと発行回数を調整しています。

References

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